会長　児嶋　慶和

令和6年6月16日開催の第131回定時総会にて承認していただき会長となりました児嶋慶和と申します。前会長の稲葉眞也先生の元で常務理事及び副会長として12年お世話になりました。稲葉前会長がこの度勇退されるということで他の役員とも協議した結果、私が会長候補に立候補させていただきました。

今、薬業界は危機的な状況とも言えます。かつて医薬品は発注すれば入荷できるのは当たり前でありましたが、現在では出荷調整や限定出荷といった流通に問題が生じ、下手をすれが数か月も入荷できないといった状況の医薬品も数多くあります。いくつかの問題がからんでおりますが、一つは国による薬価の引き下げにより製薬会社の負担が大きくなった事も上げられます。医薬品の流通が滞るのは県民の皆様の健康に影響することになりますので、会員薬局の皆さんと協力し乗り越えていかねばならないと考えております。また併せて行政等に対し日本薬剤師会、その他関連団体と連携し課題解決に向けていきます。

私の考える薬剤師会は、会員が相互に顔の見える関係性を保ち、また事業を行う担当役員は、それぞれのプロフェッショナルとして責任もった活動をしていただきたいです。「使命感」や「向上心」を持てば、必然的に「自主性」と「行動力」が生まれます。また現役員にはそれが可能な人材が集まっております。得意部門のプロフェッショナルとして、そして相互に不得意をカバーし克服する努力を積み重ねる事で、よりよい薬剤師会を運営します。それが最終的には県民の皆様にお役立ちできる事に繋がると考えております。

薬剤師のとりまく環境は、年々変化しております。薬局の機能を見ても、健康サポート薬局や、地域連携薬局、専門医療機関連携薬局など薬局ごとに特色が変わっています。そのスピードに和歌山県の薬局が取り残されることないよう情報を収集し、会員薬局に提供していきたいと思います。

まずは、これから2年間の任期でベストを尽くし、前会長と少しカラーが異なるかもしれませんが、現時点のベストの尽くしたいと思います。

よろしくお願い致します。

一般社団法人和歌山県薬剤師会
会長　児嶋　慶和