●情報センターお知らせ
No.1 花粉症について
2015.08.04
この季節花粉症に悩まされている方が多いと思います。
どうして花粉症になるのか?どうしたら症状が軽減されるのかをご紹介させていただきます。
どうして花粉症になるの?
体外から進入してくる花粉と体内で作られるIgE抗体との結びつきで花粉症になります。
花粉が目や鼻から体内に侵入すると、マクロファージ(食細胞)に取り込まれ異物として認識されます。この情報がリンパ球に伝えられると、花粉抗原に対するIgE抗体が作られます。このようにして作られたIgE抗体がさまざまなアレルギー症状を引き起こします。
IgE抗体は誰でも体内で作られるの?
体内でIgE抗体が作られるのを抑制する働きをするのがリンパ球ですが、その抑制機能が低下し、IgE抗体が作られやすい体質の人をアレルギー体質といいます。
発病に必要なIgE抗体量が蓄積されるにはある程度の年月がかかります。
しかし体内に侵入する花粉の量が多いほど、そしてアレルギー体質の素因が強いほどIgE抗体の蓄積も早く進みます。
花粉症の対策は?
花粉症は一度発病すると毎年繰り返して症状が現れます。
乾布摩擦や薄着をして皮膚を鍛えるように心がけましょう。
疲労は自律神経を過敏にし、アレルギー反応を起こしやすくします。
十分な睡眠をとり、疲れは残さないようにしましょう。
精神的なストレスも自律神経を刺激し、症状を悪化させます。
ストレスは上手に解消しましょう。
花粉を家に持ち込まないように心がけましょう。
外出から帰ったり洗濯物を取り込むときは花粉をはらいましょう。
花粉症の治療は?
一時的にくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状を抑えるには、 症状の原因となるヒスタミンに拮抗する成分が入っている抗ヒスタミン薬を服用します。
抗ヒスタミン薬には副作用として眠気が現れることがあります。
鼻水、鼻づまりを改善するためには血管収縮作用や抗アレルギー作用を持つものや、ステロイドの点鼻薬を使います。
目のかゆみや充血を抑えるために抗アレルギー薬の点眼薬やステロイドの点眼薬を使います。
アレルギーの原因となる抗原を注射によって少しずつ体内に入れ、アレルギー反応の起こりにくい体質に改善していく治療を減感作療法といいます。
効果が現れるまでには4~5年が必要です。
過去の一覧
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