●情報センターお知らせ

No.7 貼り薬のなぜ?

2015.08.10

貼りぐすりのなぜ?

湿布薬をうまく貼るにはどうすればいいですか?

まず貼る部分の汗などの水分をふき取り、清潔にします。湿布薬の裏面のフィルムをはがし、しわのないよう伸ばしながら貼ります。貼る部位によっては前もってはさみで切れ目を入れたり、カットしたりすると、ピッタリ貼れて、よりはがれにくくなります。下記の「湿布のはさみを使った上手な貼り方」を参照してください。
湿布薬の中にははがした後しばらくは直射日光に当たらないようにする必要があります。経皮消炎鎮痛薬の中のケトプロフェンという成分の貼り薬をはがした後に、光線過敏症という副作用が現れる場合があります。ケトプロフェン外用薬による光線過敏症は、時として重度の全身性発疹に進展する例があることや、使用中止後、数日~数ヶ月たって症状が現れる場合いもありますので、注意が必要です。

湿布のはさみを使った上手な貼り方(久光製薬HPより)

子供が気管支拡張薬のホクナリンテープを使っていますが、すぐにはがれてしまいます。はがれた時は新しいものに貼り換えたほうがいいのですか?

TH_LIFB006ホクナリンテープはβ2受容体刺激薬ツロブテロールを含有する経皮吸収型気管支拡張剤で、24時間効果が持続するため、1日1回の貼りかえで有効な血中濃度が維持できるように設計されています。そのため薬を服用するのが難しい幼児や小児でも容易に使うことができます。幼児や小児に使用するときは、手の届きにくい背中に貼るといいでしょう。しかし、睡眠中にはがれたり、衣服とこすれてはがれてしまう場合もあります。そのような場合に新しいものを貼ったほうがいいのかどうかということですが、貼ってからはがれるまでの時間で判断してください。貼ってから12時間以上経過しているときは、24時間貼付したときの約80%以上が吸収されているので、次の貼付時間まで待っても発作は抑えられると思われます。逆に貼付後12時間以内であれば発作が起きる心配がありますので、新しいものを貼ったほうがいいでしょう。
いずれの場合もはがれたものを貼りなおすのでなく、必ず新しいものを貼ってください。一度はがれたものを再び貼りなおすと、テープの表面に皮脂などがついて薬の吸収が悪くなるために、貼っても効果が得られない場合があるからです。

禁煙の貼り薬(パッチ)を使ってみようと思いますが、何か気をつけなければいけないことはありますか?

禁煙補助薬として使われるニコチンパッチは、ニコチンが徐々に放出されるように設計された経皮吸収型の禁煙補助薬です。1日1回の貼付により安定したニコチン血中濃度が維持されます。タバコ以外の方法でニコチンを摂取することにより、禁煙時に出現する離脱症状を緩和しながら、ニコチンの量を徐々に少なくしていきます。
ニコチンパッチ使用時に注意しなければいけないこととして、まず皮膚のかぶれが挙げられます。同じところに連続して貼るのは避けてください。また、不眠、悪夢などの睡眠障害が起こる可能性がありますので、もし睡眠障害の症状が現れたときは、朝貼付して、寝る前にはがすようにしてください。ニコチンパッチを初めて貼ったときには、頭痛、吐き気、動機などの症状が現れる場合があります。これはそれまでに吸っていたタバコのニコチンが体の中に残っており、ニコチン過剰常態になっているからで、ほとんどの場合は数時間で消失します。
基礎疾患のある方は、二コチンパッチを使用する前に医師または薬剤師にご相談ください。

過去の一覧

2016.05.30
No.17 不眠症と薬物療法について
2015.08.19
No.16 日焼け対策と美白化粧品について
2015.08.18
No.15 お薬の副作用について
2015.08.17
No.14 食物アレルギーについて
2015.08.16
No.13 熱中症について

一覧を見る

ページトップ