事業内容
ごあいさつ
和歌山県薬剤師会 医薬品・公衆衛生検査センターは皆様の健康を守り、住みよい環境を作るために和歌山県、和歌山市等の多大なご指導とご援助、和歌山県薬剤師会の総意によって1972年に設立されました。
地球環境や自然環境を適切に保全し、安心・安全なものを次世代へと繋げるために、持続可能な社会を形成するための一翼を担って、日々、飲料水・井戸水や浴槽水などの衛生検査から、河川水や土壌などの環境計量などの分析を行っています。
最新の分析機器と研究施設を整備し、これまでに培われた経験と技能を生かして、環境衛生、公害防止関係、医薬品の問題解決に向けて検査並びにご相談を承っております。 皆様のセンタ-としてお気軽にご利用下さい。
事業について
環境計量部門
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水質
河川水、地下水、工場排水、事業所排水、ごみ処理場排水、浄化槽排水等
人間により作り出された化学物質の種類は、数百万種類にもなると言われています。その内、医薬品、農薬、洗剤等の有機化学物質の世界の生産量は、今から40年前には700万トンでありましたが、現在では40倍以上の3億トンと推定されます。
この様に、もともと自然界になかった化学物質を人間が作り、それを利用することにより、私たちの生活は便利で豊かになった反面、地球規模で環境を汚染する、予期しえない危険性を秘めています。
このことから、現在に生きる私たちは次の世代により豊かで美しい環境を引き継ぐために、生命の源である水の汚染に重大な関心を払っていく必要があります。 -
土壌
溶出試験
土壌は水とともに私たちを取り巻く環境の最も基本的な要素の一つです。人類をはじめ生物の生存の基盤として、また、物質の循環の要として極めて重要かつ多様な役割を果たしています。しかし、このような土壌も-旦汚染されると、人の健康にも悪影響を及ぼすばかりでなく、その影響が長期にわたり持続し、水などの他の環境汚染とは異なる特徴を持っています。
衛生検査部門
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飲料水
市町村水道水、学校飲料水、ビルの水、簡易専用水道、井戸水等
私たちの住む地球は、その2/3が水で占められ、人間の体も2/3が水から出来ています。地球誕生から40億年、かつて恐竜が飲んでいた水を、現在、私たちが飲んでいるように、水は長い間繰り返し使われながら地球を循環し、戻ってくるたびにきれいに甦っていました。しかし、急激な産業経済の発達により私たちの生活は豊かになりましたが、その代償として今地球の浄化機能に支障をきたしつつあるのが現状です。
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プール水
学校プ-ル、遊泳用プール
生活が豊かになるとともに、私たちも自分自身の健康管理に注意を払うようになり病気を予防することの重要性について気がつき始めました。県内において近年スポーツ、レクリエーション施設の充実に伴い、遊泳用プ-ル施設の数は増加しています。また、現在のプールは四季を問わず利用されていることから、その安全性を確認するうえで、水質検査が大変重要になってきています。
医薬品検査部門
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医薬品
医薬品成分検査、溶出試験、崩壊度試験
今まで私たちは薬の有用性だけを問題にしてきました。しかし、医薬品には必ず有効用量があり、適量を超えれば毒にもなる可能性があります。また、保存状態により有効成分が変化する医薬品も少なくありません。このように皆様が安心して薬を使用していただくために薬の専門家としてお役に立ちたいと思っております。
沿革
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1900年(大正15年度)
和歌山県薬剤師会発足
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1950年(昭和25年度)
和歌山県薬剤師協会会館建設竣工
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1968年(昭和43年度)
和歌山県薬剤師会館建設竣工
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1972年(昭和47年度)
和歌山県医薬品検査センター発足
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1976年(昭和51年度)
和歌山県医薬品・公衆衛生検査センター発足
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1981年(昭和56年度)
薬事法に基づく試験検査機関(指定番号第36号)
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1986年(昭和61年度)
計量証明事業の登録(和歌山県登録番号第37号)
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1987年(昭和62年度)
建築物飲料水水質検査業登録(和歌山県57水第202号)
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→2019年(令和元年度)
建築物飲料水水質検査業登録(和歌山県12水第209号)
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2004年(平成16年度)
水道水水質検査機関登録(厚生労働省第45号)
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→2024年(令和6年度)
水道水水質検査機関登録(環境省第45号)
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2012年(平成24年度)
温泉分析機関登録(和歌山県第2号)
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2018年(平成31年度)
和歌山県薬剤師会館新館建設竣工
事業許認可
- 水質検査機関登録:第45号(環境省)
- 計量証明事業登録:第37号(和歌山県)
- 建築物飲料水水質検査業登録:和歌山県12水 第209号
- 医薬品試験検査機関:第36号(厚生労働省)
- 温泉成分分析機関:第2号(和歌山県)
保有資格
- 環境計量士(濃度)
- 環境計量士(振動・騒音)
- 土壌汚染調査技術管理者
- 甲種危険物取扱者
- 第一種作業環境測定士(特化物・金属)
- 毒物劇物取扱者
- 公害防止管理者(水質1種)